睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は日本人で約200万人の罹患していると推計されており、睡眠中の呼吸停止などにより、酸素の取り込みが悪くなり日常生活に様々な障害を引き起こす疾患です。
その多くは気道が閉塞または狭窄(狭くなる)することによって起こる『閉塞性睡眠時無呼吸 Obstructive Sleep Apnea:OSA』です。
脳卒中を起こした場合は呼吸中枢の障害が原因となる「中枢性睡眠時無呼吸 Central Sleep Apnea」の場合もあります。
最近では新型コロナウイルス感染症の後遺症として睡眠時無呼吸症候群が報告されています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状
下記のような症状があり、高血圧症、不整脈、心不全など、突然死の原因にもなります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)のある患者さんは、ないひとにくらべて7倍交通事故を起こす確率が高いという報告もあります。
- いびき、寝汗、寝相が悪い
- 夜中に何回もトイレに起きる
- 日中の眠気
- 頭痛、倦怠感、集中力がない
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査
- 自宅で一晩、検査装置をつけて寝ていただきます。
- 検査結果が中等症~重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合、治療が推奨されますが、検査結果によってはより精密な検査を必要とする場合があります。
- より精密な検査を必要となった場合、検査可能な医療機関を紹介させていただきます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
- 原則的にはCPAPもしくはASVという呼吸補助装置を睡眠時に使用していただく治療となります。
- 毎月一度ご来院いただき、CPAPやASVからの情報を解析、説明させていただきます。