当院では血液専門医による診察を行っております。
皆様は血液内科についてご存知でしょうか。
当院は一般的な内科に加え、血液内科を標榜しております。
町中のクリニックではあまり見かけない科のため馴染みがないかもしれません。
血液内科とは、体内の血管の中を流れる血液細胞(白血球、赤血球、血小板)の異常、血液細胞を作る骨髄の異常、リンパ節や脾臓が腫れるなどの異常、出血を止める働き(止血)の異常を診断・治療する科になります。
立ちくらみ、息切れ、めまい、ふらつき、頭痛、胸の痛みなどの貧血症状で来院される方、健康診断で血液の異常を指摘されて来院される方、他のクリニックや病院から血液内科受診を勧められ来院される場合が多いです。
当院では、近隣総合病院・大学病院などと連携させていただいており、治療が一段落した患者さんを継続して診察したり、総合病院と両方に通院していただきながら患者さんのご都合に合わせ診療を行うなどを行っております。
血液内科で診療を行っている白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの疾患はどのようなイメージでしょうか。
過去に行われたアンケート調査によると、
・約9割の方が「白血病は不治の病」と認識している
・8割程度の方が余命が5年未満と考えているとの
データがあります。これは白血病を題材とするドラマや映画の影響と考えられています。
しかしこの10年くらいで血液悪性腫瘍の治療は大きく進歩しました。
命に関わる症例もありますが、治療技術や薬剤の研究も進歩し、予後がとても良くなり、一定の割合で治る病気になってきています。
またこの他にも日常的に起こる血液の病気に関しても診察を行っております。
例えば貧血や青あざ、点状出血などとなります。
女性で多くいただく相談は貧血となりますが、貧血以外の病気が隠れている場合もありますし、貧血であったとしても鉄分の足りない鉄欠乏性貧血以外の原因の場合もあります。
他のクリニックや他の科で検査を受け治療を行われても改善しない場合、セカンドオピニオンとして血液内科での受診をお勧めします。
例えばですが、他院にて巨赤芽球性貧血と診断され長期にわたりビタミン剤を注射されていた患者さんが、当院にて精査をしたら非常に稀な貧血であったという例もあります。
血液内科では、より詳細に血液の病気の有無を探ります。
血液の病気は、進行すると命に関わることもあり、専門医でないと見分けることが難しい場合もありますので、お気軽に血液内科を利用していただけると嬉しいです。
その他に多いのは、健康診断で血液の数値異常を指摘されて来院される場合です。
健診ですので壮年期のかたが多く来院されています。
健診で指摘されるのは白血球が多い・白血球が少ない・ヘモグロビンの値が高い(多血症)・血小板が多い・血小板が少ないといった場合です。
多くの場合は自覚症状を認めないことが大半ですが、身体診察や特殊な血液検査を行い判断をしていきます。
この他にも日常生活の中で、青あざがたくさんできた、リンパ節の腫れが気になった場合も血液内科にご相談ください。
白血病や悪性リンパ腫など大きな病気の可能性も考えられますが、何も異常がないこともあります。
また血液疾患ではなく他の病気の可能性もあります。
当院では迅速血液検査(CBC・CRP)、胸部エックス線検査装置、心電図などを用いて、できるだけ速やかに病状を把握し、
血液疾患以外の内科の病気も含めたあらゆる可能性を考慮して多角的に診断いたします。
血液内科は非常に特殊な分野で聞き慣れない科であることから、皆様がお考えになるのは「大学病院や総合病院での受診」だと思います。
大きな病院では待ち時間が長いことが多いですが、当院ではこれまでのところ来院後30分以内に診察を開始することを実現しております。
また当院では血液専門医・指導医が常勤していますから、医師の出勤日にスケジュールを合わせる必要がありません。
クリニックのメリットと致しましては、本当に血液内科で診察が必要なのか、本当に最初から大きな病院での診察が必要なのかを速やかに判断することです。
当院では朝8:00から夜20:00まで血液内科専門医が診察を行っていますので、患者さんのご都合が良い時間に診察をさせていただきます。
必要時には速やかに総合病院・大学病院にご紹介させていただきますので、病気を知る最初の窓口としてご活用いただければと思います。
日常生活で何かお困りの事がございましたら、みずの内科クリニックにお気軽にご相談ください。